「 初 源 （しょげん） 」シリーズ vol.２現代と古典

No.３初源―ピアノと箏（そう）の試み

第一部 松下ベックマン佳代子が弾くピアノ（洋琴）『あなたの 耳のなかで 初めて 生まれる音』ベートーベンの熱情ソナタを中心に、ショパンのバラード、師であるミコー先生(コルトーの愛弟子でありアシスタント)と最後に磨き上げた音色を使ってのブラームスの間奏曲等、命あふれるプログラムを用意。93
才のミコー教授から受け継いだ、まだ生まれていない音がそれぞれの耳の中で初めて生まれる音、なども是非聴いていただきたいです。（松下ベックマン佳代子）

第二部 中川佳代子が奏でる和琴(わごん)と箏『コトとウタの響きのなかで』
現在私たちが目にする十三弦の箏は奈良時代に大陸から伝来した楽器。その以前、弥生時代の日本には和琴という日本固有の弦楽器が存在していた。和琴はその後大陸からの箏の影響により、楽器自体も大きくなり、六弦を有するようになり、今でも神楽歌、久米歌、東歌、大歌（宮廷儀式で歌われる歌謡）などで演奏されている。 今回は和琴と箏という二つの楽器を通じて、その音の響きの違いのなかに異なる「初源」を探る。とくに藤枝作曲による「植物文様琴歌集」は、この楽器に刻印された固有性に迫るもの。（藤枝守No.３松下ベックマン佳代子（ピアニスト／演奏） 中川佳代子（箏奏者／和琴・箏・箏唄の演奏） 藤枝守（作曲家／作曲・お話）

［主催者］
パフォーマンスインミュージアム実行委員会