2022.01.07
お知らせ
Drill-masumoto 彫刻展 『手でふれて、感じとる彫刻たち2~木と土と石と~』開催のお知らせ
Drill-masumoto 彫刻展
『手でふれて、感じとる彫刻たち2~木と土と石と~』
Drill-masumotoによる彫刻作品の展示。
会場にて、クスノキ小片を磨く体験ができます。(材料が無くなり次第終了とします。)
[開催日時]
2022年3月2日(火)~3月7日(日) 10:00~17:00
[ギャラリートーク]
2022年3月5日(土) 14:00~15:00
[場所]多目的ホール(あかがね座)
[料金]入場無料
[主催・お問い合わせ]
Drill-masumoto(増本達彦)
E-mail:masumoto@shinonome.ac.jp
[共催]
新居浜生涯学習大学
[後援]
松山東雲女子大学
[主催者からメッセージ]
Drill-masumoto(増本達彦)です。16年前に福岡県から松山市に来ました。
このたび昨年に引き続き、あかがねミュージアム地下1階多目的ホールにおきまして14回目の個展を開催させていただきます。私は木や石、土などの自然素材に魅力を感じて作品制作をおこなっています。
彫刻といってもあまりみなさんの日常にはなじみがないものかもしれません。
でも、私たちは身の周りの自然や季節感、時間の流れなどといった「自然の営み」に対する感覚を大事にしていくべきであると考えています。
私が作るものは何かを象ったものではなく、私が作ってみたいと感じた形です。それらは、私自身の五感をくすぐる形でもあるわけです。作り手の私は、長い時間をかけて材料に向き合い、手でふれて感じ、匂いを味わい、眼で見て形の均衡を求め、ときに形を言葉で表したりしながら思考しつつ制作をします。日ごろは保育者養成に関わっており、学生たちにもこうした「五感で感じる制作活動の大切さ」を授業で伝えようとしています。
今回の展示は、すべてが新作ではありません。数年前に「運ぶ行為」を含めて制作行為にしようと考え、リヤカーに積んで愛媛県美術館まで自力で搬入した作品『骨虫(ほねむし)』や(そのときの搬入の様子の映像と一緒に展示を予定しています)、ここ数年の私の作品のなかで、いまだ私自身の五感に訴える数点を混ぜ、展示空間を作っていきます。2022年1月初旬現在、10点程度を考えています。
会期中、展示会場で「クスノキの小片を紙やすりで磨くコーナー」を設置します。関心をお持ちのみなさんに、五感をくすぐるような体験をしていただきたいと考えています。(用意した数がなくなったら、終了とさせていただきます)
また、3月5日の土曜日、14:00~15:00の1時間枠で「ギャラリートーク」を実施します。展示作品の解説や、ものを作る営みと私の現在の仕事とのかかわりなどをお話ししようと考えています。
どうかみなさん、作品にはそっと触れてみてください。そうすれば、作り手の私がなぜ作り続けるのかを感じ、想像しやすくなると思います。そして、美術作品に対する「特殊な人たちだけが生み出すもの・日常生活とはちがうところに飾られるべきもの・自分たちの生活とはどこか無縁のもの」というような偏見から自由になっていただければと願います。新居浜市は、私が以前おりました北九州市近郊とどこか似ている街です。
たくさんのみなさんにお会いできるのを、楽しみにしております。